漏出などは新生血管によるものであり末梢の血流が低い状態であるため、LSFGでは低い値となります。
一方、FAなどで漏出を検出すると蛍光点として描出されますが、LSFGでは血流が低いため低く描出されてしまいます。
もし漏出した部位の周囲が血流が低い状態であれば、漏出した部位はLSFGでは低い値が分布しているだけで、漏出していることを確認できません。
群馬大学の渡辺先生がこのあたりのことを論文によくまとめられて発表されているので、参考文献 としてご紹介しますので、ご参照ください。

Watanabe G, Fujii H, Kishi S: Imaging of Choroidal Hemodynamics in Eyes with Polypoidal Choroidal Vasculopathy Using Laser Speckle Phenomenon Jpn J Ophthalmol 52: 204-210, 2008