何を観察できるのですか?
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網膜血管内の血流や、網膜組織の血流を、2次元マップとして観察することができます。血流の速い部分は赤系で、遅い部分は青系の色で表示されます。現在の ところ、血流を毎秒何ミリというふうに、絶対値で表示することはできませんが、周囲や正常部位に比べて、あるいは前回に比べて何%減少した、という程度の 比較は十分可能です。  血流マップは毎秒30コマで連続表示されるので、動脈血管などの心拍による血流変動も観察できます。眼底上で数ミリ角程度の範囲の血流を画像化できま す。測定部位が固視移動によりずれていっても、元々広い範囲を観察しているので、視野から外れるまでは測定しつづけることができ、データが無駄になりませ ん。測定部位がずれて行くということは、一見不都合のように感じますが、これらのマップを半自動的につなぎあわせるソフトが開発され、かえって広い範囲を 一度に測定できるようになりました。  網膜血管ほど鮮明ではありませんが、脈絡膜の血流マップもかなりよく観察できます。